簿記2級を53歳で取得しました‼︎
もちろん、転職に有利になればと思い勉強し、何度も何度も「もう、やめようか…」と葛藤しながら「ここまで勉強したことが無駄になるのが悔しすぎる」というだけで合格するまでがんばりました。
合格すれば、会計事務所に転職できる可能性が広がるハズ。そう思っていましたが、結果、会計事務所、税理士事務所の転職は諦めました。
この記事は、日商簿記2級を武器に事務(できれば経理)を探し求める53歳主婦のブログです。
会計事務所の転職?経理は経験がモノを言う
そもそもなぜ、会計事務所or税理士事務所に、目を向けたかと言うと、実際に会計事務所で働いている同級生の話を聞いたからです。
彼女の話によると、「簿記」「エクセル」がとても必要とのこと。
そして、会計事務所の求人を検索すると、とてもホワイトな印象を受けました。
日商簿記3級は高校生の時に取得している!少し復習して、挑んでみよう!!
そうして、会計事務所への転職を夢見た52歳の経理未経験主婦の無謀な転職活動が始まりました。
簿記3級は高校生で取得済み。しかし…
退職後、割とすぐに同級生の話を聞くことができたので、簿記の復習はすぐに始めました。噂では昔の3級よりかなり難しくなっているそうです。
求人を見ていると「3級をもっているだけでOK!」なんて嬉しい文言がチラホラ。
派遣の掲載も多く、経験を詰めるならと思い登録。すると簿記3級を取得した年を聞かれ30年以上前だと言うと、「チョット…」って軽くあしらわれました(笑)
そうです。ここから、私は再度簿記の検定を受けようと決意。3級の合格を目指すと決めました。
簿記の勉強は難しいけど環境は最高
まず、簿記の勉強ってどうやってやろう。問題集でも買おうかな?とネットを見てみると、『CPAラーニング』というサイトがすぐに出てきます。
登録してみると、とても驚きました。無料でかなり丁寧な授業を受けることができるのです。私が高校生の頃とは全く違った環境です。
動画なので何度も聞くことができ、再生速度を早めることもカンタン。私のとっておきの勉強法は、iPadとパソコンの両方でログインし、パソコンでは授業を聞き、iPadではテキストを開き、スクショして表などの問題には答えを書き込みます。

他にもyoutubeで解説してくれる様々なユーチューバーさんたち。本当に助けられました。
その結果、3級はテキストや問題集を購入せずに合格することができました。大昔といえど、それなりの知識があったので…知識0の方は、やはり表などに書き込むことが大事だと思うので問題集は購入した方が無難かも。
自宅でお試し検定(ネットスクール)が無料で受けられたこともとても大きいですね。受験前から『確実に受かる!』と自信たっぷりで受験することができ、1ヶ月ほどで3級を取得することができました。
なぜ50代で転職する?辞めるなら早く⁉︎
これまでの私の職歴はガッツリ体力系。工場パート、倉庫などのピッキングや梱包と言った体力勝負のパートでした。結構動けるタイプでテキパキ働いていました。
しかし、50を過ぎた頃から「膝が痛ーい!!」
商品を一番下の段に入れる作業をしながら、「この仕事は65歳までは無理だ…」「辞めるなら早くやめなければ…」そして、「デスクワークにいくぞ!」と転職を決意しました。
その他に、家庭内でも気になることがあり、長い休みが必要だったので、無謀にも次の職場を見つける前の退職を決行しました。
ハローワークも活用
もちろん退職の際、きちんとハローワークの手続きを始め、失業手当や再就職手当、そして職業訓練も視野に入れ転職に臨みました。
ここでも気になる年齢ですが、職業訓練校でも50代の方はいるとのこと。そして転職の年齢がかなりあがっており私のような事務経験がほとんどない方でも事務職を目指す人がかなり多いことを教えてもらいました。
そして、50代の未経験では、会計事務所は難しいと言われました。
未経験OKと記載されていても、それはもっと若い人の場合。50代では経験が必要なこと、特に会計ソフトの入力経験があると違うということ。
職業訓練校は会計ソフトの使用を経験できるのでいいと思うと、勧めてくれました。
実際に面接まで残った際、必ず聞かれたのが会計ソフトの使用経験です。
経理の職業訓練校の授業はとても充実しておりすごく惹かれました。
ただ、人気があり希望しても受かるかどうかわからない。そして期間が申し込み期間を合わせ約半年。
年齢が年齢だけに、その期間がもったいない…なんて思っているときに、もう一つの心配事であった主人の体調が悪化し入院をすることになり、入院した主人の世話を考えると職業訓練校に通うことはとても無理です。
そして、主人の状況により転職の状況も考えなければならなくなり少し就活はストップしました。
そしてこの期間にも『日商簿記2級』の勉強は続けていました。
確定申告のアルバイト
主人の入院期間が約3ヶ月と決まり、会計事務所の短期派遣に登録しました。
やはり年齢と経験がないと言う点で厳しい顔つきの派遣会社の方でしたが、私が日商簿記3級を近々に取得したことをとても感心してくださり、確定申告の入力のお仕事を紹介してもらえました。
顔合わせでも、確定申告の入力はパターンを覚えたらカンタンと言うことで採用が決まり、短期といえ、経験が積める点でとても嬉しく思いました。もちろんハロワには申告しましたよ。

そして2週間ですが会計事務所でのお仕事を経験しました。
まず、何より感動した点が「皆、とてもやさしい!」たった2週間程度の派遣の50代おばさんに、丁寧に挨拶してくださり、朝にいなかった人も、出勤すると個々に挨拶してくれました。
私はこの体験で「さすが、会計士や税理士の方、それを目指している人は人間が出来ている。」と結論を出し(笑)、一段と会計事務所での就職を夢みるようになりました。
日商簿記2級を取得
日商簿記2級の勉強は3級を取得後すぐに始めていましたが、3級とは比べものにならないくらい難しく、何度も諦めようと思いました。
それでも「これまでの時間が無駄になる」その気持ちが多くもったいない精神で意地で机に向かいました。とりあえず一通り勉強し、都度では理解するものの、試験問題をすると全く解けませんでした。ネットスクールの模擬試験が3問用意されていますが、30点ほどしか取れず、漸く問題集を購入しました。
問題集を購入して思いました。

「もっと早く買えばよかった!」
せこい自分に反省です。
問題集はすごく優秀で、模擬試験12回分と、ネット問題の模擬試験10回分もついているんです!!
模擬試験はフィリクションで直接書き込み、ドライヤーで消し、何度も挑戦しました。(このフィリクションでの方法をインスタで知り目から鱗でした)
2級は連結や工業簿記の原価計算表など、とにかく表に書き込むことが多いので、この方法をもっと初期からやっていれば理解も早めたと本当に後悔しました。
そして、簿記3級を取得から丸5ヶ月で2級合格しました。

ちなみに、2週間ほどテストが受けられない期間があり、それまでに受かりたいと、無謀にも挑戦し、1度目は69点で不合格でした。
感覚的に、「絶対に無理」と思っていた2級が、いつの間にか「勉強を進めていけばコレは受かるぞ!」という予感にかわりました。そして2度目は「きっと受かる‼︎」と自信ありでの挑戦でした。(2回とも連結でました)
そして、この日商簿記2級取得を武器に就活を進めました!
ハローワーク・派遣・どこで探す?
これまでは、気にかかることが多かった職探しですが、「フルタイムで働くこと」「日商簿記2級に合格」とアピールポイントも携え、一気にエントリーを開始しました
それぞれ特徴がありました。全く個人的な感想ですが紹介します。
会計事務所を多く扱う小さい派遣会社
個人派遣会社①
確定申告の会計事務所を紹介してくれた会社の方にはとてもお世話になりました。
面接が苦手で、全然思ったことがしゃべれなくカミカミな私。そんな時に、この派遣会社のかたはそれはそれは私のことをPUSHしてくれました。
そして、「こんな会社があるよ!」と提案してくれた会社。会計事務所ではないけど、事務員でいずれ社員にという会社。実際に働きましたが、「やめとけばよかった。」と後悔。やめるなら早くのモットーで(笑)すぐに退職。
個人派遣会社②
会計事務所への応募ですが、派遣会社をとおしての応募でした。こちらの派遣会社では、エントリーしたところはもう埋まっていると言われ、『現在どこかに応募しているか』『エントリーしているか』と、ひたすら私の状況を聞いてきました。そして、週1くらいの割合で電話がかかってきました。ある意味、気分転換になる程に話し相手になりましたが、いそがしいと少し煩わしいかも(笑) 面接などは1件も出来ませんでした。
タウンワーク
タウンワークは、やはり大勢の求職者が見ているので、応募した求人は結果までかなり時間がかかりました。
会計事務所にいくつか応募し、書類で多々落とされ、面接まで進んだところもありました。不採用通知まで2週間かかるなど、やはり同時進行で進めなければ時間がもったいないですね。
その上、まだ求人が掲載されていたりするのでやはり難しいなと実感しました。
ハローワーク
ハローワークは、常に求人があるので面接までは行くかもしれないと思っていたのに、目星をつけた5件ほどの全てを書類審査で落とされました。中には10名募集とかの事務所もあり期待していたのにムリでした。
1つ私の勘違いしていたところが、ハローワークは1つの会社しか応募できないと思っていたのに、同時にエントリーしても良いとのこと。また、マイページからエントリーできることも知りませんでした。
ハローワークでの応募がダメなら会計事務所は諦めようと思っていたのである意味私にとっての大きな区切りでした。
ハローワークの良い点は、求人に対して、応募者が◯人で、年齢層は50代が◯人、40代が○人で、採用された人は◯人などと教えてくれることです。結構参考になるし、私より年齢が上の人がいる!と、謎の安心感が芽生えることです(笑)
大手の派遣会社
私が登録した大手と言われる派遣会社は3つ。
「リクルートエージェント」・「パーソル」・「アヴァンティ」です。
登録すると電話での面談予約をします。面談は約20分から30分ほど。経歴、希望を聞かれアドバイスしてもらえます。とてもやさしい方ばかりで、どの会社もかなり親身になって相談にも応じてくれました。そして、たくさんエントリーすることを言われました。
しかし「行きたくないところエントリーしても…」という気持ちもあり、気になるところしかエントリしませんでした。
大手の派遣会社は、ぐいぐいを電話をかけてくることはありませんでした。求人を見てエントリーすると質問があれば電話がかかってくることもあります。
結果的に転職を決めたらとりあえず登録してこれぞと言う求人があればエントリーするべきだと思いました。
理由は、エントリーしたものの、その先の職場見学まで進めるのは結構難しいからです。何度か電話確認されたのもあり、話を聞いて辞退するパターンもありました。
そんな中、「簿記3級を持っていれば経理未経験でもOK」という求人が。特に、【複数名募集】【電話なし】と、とても魅力的な内容でした。2級を持っている私はすぐにエントリー。そして、初めての職場見学。その職場は誰もが知る超有名大手企業でした。
顔合わせは、自己PR的なことを少し話すだけで、あとは派遣会社が用意してくれたエントリーシートを見ながら会社の説明を聞いている感じで終わりました。そして2日ほどで合格の連絡が来て大喜び。
ただ、派遣なので最長3年。また3年後転職が待っているのか…
しかし、3年間経理の経験が積めると考えたこと、派遣先で契約社員になれる人もいると聞いたことで働く価値は十分にあると感じ、就業を希望しました。(実際には派遣から契約社員になれる人はごくわずか。いかにも仕事できる!って見た目の人(笑))
なにわともあれ、派遣でしか絶対に務めることができない?であろう大手企業。そして、程よい時給。これは、大手派遣会社(リクルートエージェント)ならではの魅力とも言えるんではないでしょうか。
ただ、実際の仕事内容ですが経理とは言えない内容でした。同じ派遣の方に聞いてみると「一般事務だね。」という始末。考え方で少し簿記の知識があるとわかりやすいというくらい。

ですので、簿記より必要なことは確実に事務の経験でした。ちゃんとした事務を経験したことがない私は、Outlook(メールソフト)やWindowsの操作を覚えることでいっぱいいっぱい。同期入社の子とは、最初からとてつもない差がありました。結果、3ヶ月で更新終了と言う地獄のような試練が待っていました(泣)
これは、派遣のデメリットですね。このようなブログをパソコンで書いていても、仕事で使うパソコン業務とは違いました。
簿記2級取得の50代転職・まとめ
日商簿記2級は、簿記2級が必要というより、目標をもって努力することができる証明としてとても役立つアイテムだと強く思います。
ただ、実際に就職してみてとても必要だと思ったことはwindowsのパソコンの実務経験です。今までは決まったシステムに入力、単純なエクセルに入力程度でしたが、今回の会社は実力不足が目に見えて感じ取れます。
簿記2級を取得すれば会計事務所に就職できるとは思わないこと。しかし、ほかに事務経験がありエクセルも使えるなら可能性はあると思います。面接でもっといいアピールができていればと悔やむ会社もありました。
派遣や、職業訓練で経験を積むのもいいと思います。
ということで、私の転職活動はもうしばらく続きそうです。

